豊穣の時 -校長室より-

 先週15日金曜日、5年生の稲刈りが行われました。田植えでもお世話になった地域の石田さんの指導の下、児童たちは楽しく体験していました。

 最近読んだ本に、「お米の一生は人の一生に似ている」という言葉を目にしました。
 つまり、

・小さな種籾から始まり、それが苗になる時期。これは出生。(ちなみに一粒の籾から4,000粒の米が実るそうです)
・次は、発芽した種籾が小さな苗に育つ春。これは幼少期。苗は、代かきした田んぼに植えられます。つまり、田んぼという学校に入学し、防虫・防鳥や水の管理など、たくさんの人に温かく守られながら育ちます。
・次は、初夏の水田。これは青年期。生き生きとエネルギーに満ちて、生きることを謳歌している時です。
・そして黄金色の稲穂が実る秋。稲穂を刈り取り、脱穀し、お米を手にします。穂が出て、花が咲き、実を結ぶ。これは新しい家族をもつ時期。結婚し、子どもができ、命のバトンを次の世代に受け継ぎます。

10月の宿泊学習で、5年生は自分たちで育て、収穫したこのお米を、感謝の気持ちも味わいながらいただく予定です。