学びの意味 -校長室より-

 2学期終業式での話の一部をお伝えします。

 皆さんからよく質問される一つに「なぜ、勉強しなければならないのですか?」というものがあります。
 勉強が嫌いな人でも、勉強ができないという人でも、心の奥底では、「できるようになりたい」「わかるようになりたい」と思っています。そのままでいいと思っている人はいません。そこで、皆さん一人ひとりに「どうして、学校があり、勉強するのか?」を考えてほしいのです。
 ヒント。
・動物は、親からえさの取り方さえ学べばひとりで生きていける(ライオン、キタキツネ)。
・魚は親からも学んでいない。でも生きていける。
・動物でも魚でも人でも、生きていく上で学びは欠かせないが、人と動物(魚)との違いは、学校という場所で学んでいること。
・世界に目を向けると、他の国の子どもたちは学びたいと思っている数が日本より多い。しかし学びたくても学べない子どももいる(ストレートチルドレン等)。起きている時間のほとんどを働いている子もいる。字の読めない子どももいる。

 人の持つそれぞれの夢や目標を叶えるために、その時その時の学び(勉強)を努力する必要があります。賢くなる喜び、できるようになる喜びを得ることで、その後の人生の動機付けになります。その時その時の学びを得ると色々な意味で豊かに暮らせ、生きられるようになります。また、集団で学ぶことで自分をより伸ばせるチャンスがあるのです。
 勉強することの意味の答えは、皆さん一人ひとりが考えてほしいと思います。なぜなら、人に言われて勉強するのは本物ではないから。学んでいくのは皆さんだから。明日からの冬休みに、この答えを、家の人、友だち、先生と一緒に考えてください。討論をするとよいです。その時は、自分の考えを言ってから、相手の考えを聞くことが大事です。5、6年生は、それなりの「なるほど」という答えを聞かせてほしいです。